アサヒコンサルタント株式会社

温度応力解析

ご依頼の流れ

  • STEP.01お問い合わせ
    下記、電話またはお問い合わせフォーム/担当者直通メールからお問い合わせ下さい。
    設計部 山本
    0857-28-5191
    お問い合わせフォーム
     もしくは 

    g-kikaku@asahic.co.jp ※1
    ※1 担当者へ直接連絡を行いたい場合はこちら
  • STEP.02ヒアリング
    検討対象の概要や解析についての不明点等をお伺いし、検討内容の確認と不明点につきましてご回答いたします。
  • STEP.03お見積り
    ヒアリングの結果をもとにお見積書を作成し、温度解析に必要となる作業日数の目安をお伝えいたします。
    (作業日数の目安:一般的な逆T式橋台などで2週間程度)
  • STEP.04ご契約
    見積書等にご納得いただきましたら契約となります。
  • STEP.05条件確認
    温度解析条件ファイルをダウンロードし、必要な条件を記入・送信いただきますと、解析条件の確認を行わせていただきます。
    (確認事項:必要な図面類、主に打設手順、コンクリート配合などの施工条件)
    ダウンロード
  • STEP.06解析・報告書
    伺いました条件を基に、無対策時や対策時の温度応力解析を行います。
    温度解析結果を基に標準的な対策工法(保温養生、誘発目地、補強鉄筋)を提示させていただきます。
  • STEP.07成果品確認
    成果品となる報告書を用いまして検討内容・結果のご説明をさせていただきます。質疑事項に回答し、ご納得いただけますと納品となります。

解析費用

解析費用の概算は下表の通りですが、
構造条件、検討ケースの数などにより異なりますので、事前にご相談させてください。

費用
(税別)
所要日数
(参考)
二次元解析 1構造物につき
25万円~
7日程度
三次元解析 1構造物につき
30万円~
14日程度

※施工管理段階での支援業務については、別途ご相談ください。

対象構造物

下記は一例ですので、一度お問い合わせいただき確認をお願いします。

  • 擁壁
  • 函渠
  • 橋台・橋脚
  • 調整池
  • 樋門
  • 排水機場
  • 上下水施設

実績

弊社の実績は「 実績表 」を御覧ください。

全国の多様な構造物に対応しておりますが、近年は床版や耐震補強壁などへの広がり、誘発目地・膨張材・低熱型セメントの採用など、ひび割れ対策手法の多様化が目立ちます。
弊社の特長は、構造物や現場の特性・工期・施工性・工費などを総合的に考慮した最適なひび割れ対策の提案です。 施工計画段階での検討に留まらず、施工での温度測定結果に基づいて再度、逆解析を実施するなど、施工管理段階でのPDCAにも支援を行っております。
(具体例を参照)

また、施工条件の変化に応じて現場担当者への適切なアドバイスの継続や、必要な場合は現地での説明など、きめ細かな対応を行っています。そのため、同一顧客からの再依頼が多いのも特徴です。

これにより、構造物の品質向上のみならず、品質管理の内容が格段に充実し、発注者から高い評価を得ています。また、実測データの積み重ねは弊社の解析技術の向上にもつながっています。

温度応力解析とは…

コンクリート構造物の温度ひび割れは、セメントと水の水和反応による水和熱が原因で発生します。

コンクリート打設後の内部温度は、水和反応により80℃近くまで達することもあり、水和反応の終了後、数週間かけて外気温程度に降下します。内部温度が上昇時のコンクリートは膨張し、内部温度が下降時のコンクリートは収縮します。この温度変化により、ダム等の厚いコンクリートの表面収縮時に表面ひび割れが生じ、壁コンクリートの収縮時には底版に拘束されて貫通ひび割れが生じます。

温度応力解析では、構造物施工初期に発生する温度ひび割れを事前に照査し、ひび割れ制御の対策を立案し、対策の効果を評価します。

温度ひび割れに対する照査・制御の検討・立案・評価を行うことを温度応力解析と言います。

温度応力解析の必要性

温度ひび割れの発生防止が大きな課題です。近年、構造物の大型化やより高度な品質確保の要請、耐久性確保のための単位セメント量の増大、経験豊富な熟年技術者の不足などの理由で、この課題は重要性を増しています。

従来から多くの発注機関の共通仕様書でもマスコンクリートの施工に際し、温度応力および温度ひび割れに対する検討を要求しておりますが、現実にはダム等の特殊なケース以外は実施されてきませんでした。

しかし、近年は総合評価方式の発注形態に見られるように、施工者の品質確保に対する姿勢が重視されるようになっております。そのため、”温度応力解析に基づいた施工計画”と”温度測定に基づく緻密な施工管理”の必要性が認識されつつあります。

従来、この解析はマスコンクリートの比重が高い土木分野が中心でしたが、近年では高層建築物の増加に伴い基礎梁の大断面化が進む建築分野でも需要が増しております。

この解析は必ずしも安価なものではありませんが、解析結果に基づく温度ひび割れ対策は通常予想されている以上に工期とコストに影響します。それだけに施工条件を十分に考慮した信頼性の高い解析技術が必要であり、また有効でもあるのです。

温度応力解析の流れ

温度応力解析の流れは以下のとおりです。

解析方法

解析は主として以下の文献を基準とします。

二次元解析 2007年-コンクリート標準示方書【設計編】
→ 第12章「初期ひび割れに対する照査」
三次元解析 2022年-コンクリート標準示方書【設計編:本編】
→ 第12章「初期ひび割れに対する照査」

「マスコンクリートの温度ひび割れ制御設計・施工指針(案)・同解説」
(社)日本建築学会2016.11

使用ソフト

三次元解析で使用するソフトは、以下のプログラムとなります。

ソフト ASTEA MACS(計算力学研究センター)
解析手法 構造物のモデル化、温度解析から応力解析まで3次元FEMで一連の解析を実施
2022コンクリート標準示方書の標準手法
特徴 乾燥収縮、自己収縮、膨張材効果、パイプクーリングなどの影響を含め、高精度の解析が可能

参考資料のダウンロード

以下に参考資料(PDF)を準備していますので、ご活用ください。
今後もわかり易く、利用し易い資料の整備に努めて参ります。

参考 : 温度ひび割れ照査の簡易法

(社)日本コンクリート工学協会の『マスコンクリートのひび割れ制御に関する研究委員会報告書』(2006/6)において、条件は限定的であるが、パソコンによる面倒な計算はなく、グラフから簡易にひび割れ照査が可能な方法の一例が記載されています。

これは、以下の条件でのひび割れ指数を評価するものであります。

  • 拘束の小さいスラブ(土丹基礎、栗石基礎、杭基礎上の底版)の上に構築される任意の幅・長さの壁状構造物
  • 高炉セメントB種 を使用した一般的な水密コンクリートの施工
    (W/C=55%、C=300kg/m3)
  • 型枠は木製パネル、脱枠材齢は7日
    (社)日本建築学会2008.2

この評価式をExcelにしたワークシートをダウンロードして利用できます。
上記の文献内容はこちら(PDF)をダウンロードして参照できます。

お問い合わせ先

設計部 山本
0857-28-5191
0857-28-5192 (FAX)
お問い合わせフォーム
g-kikaku@asahic.co.jp※1
※1 担当者へ直接連絡を行いたい場合はこちら

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