現在、里山と人里の林縁部では、イノシシやシカなどの野生動物による農地被害が問題となっています。この被害の実態を把握し、対策を検討するために、哺乳類の生息調査を行います。
環境調査
自然との共存を目指して
豊かな環境を将来に引き継ぎ、環境への負荷の少ない持続可能な社会の構築に貢献するためには、開発と環境が共存しなければなりません。
開発に伴う環境への影響を事前に調査・評価することは、現代の社会資本整備において欠くことのできない重要な役割です。
私たちは環境を細かく調査し、事業計画に反映させることで、自然との共存を目指しています。
哺乳類調査
植物調査
植物調査は、自然環境の把握や開発事業による環境影響評価において実施されます。植物の種は季節によって判別しやすい時期が異なるため、その時期を選んで現地調査を行います。
オオサンショウウオ調査
国指定の特別天然記念物であるオオサンショウウオは、環境変化に弱く減少傾向にあります。そのため、オオサンショウウオを保護するために、生息調査や河川工事箇所での事前保護調査が行われています。
河川工事前の保護調査では、工事予定区間でオオサンショウウオが発見された場合、個体を一時捕獲し、全長や欠損箇所などの記録を行います。計測後、工事の影響がない場所に放流します。
猛禽類調査
猛禽類は、鋭い爪や嘴を持ち、他の動物を捕食する習性を持つ鳥類の総称です。しかし、近年の環境改変や環境汚染などの影響で、その数は減少しています。
猛禽類の調査方法には二つあり、定点調査(調査場所を固定し、高倍率の双眼鏡や望遠鏡で飛翔している猛禽類や営巣活動を観察)と営巣木調査(森の中に入り巣を探す調査)があります。
調査結果として、行動圏、繁殖状況、営巣状況などを取りまとめます。